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職員研修「普通救命講習Ⅲ」

6月3日(火)の休館日に研修として職員全員が「普通救命講習Ⅲ」を受講しました。
 
指導者として千葉市防災普及公社のみなさまにお越しいただき、
同じQiball6階の千葉市子育て支援館の職員のみなさんと合同で行いました。
 
「普通救命講習Ⅲ」は小児・乳幼児を対象とした
心肺蘇生法、AEDの取り扱い、窒息の解除について学ぶ講習です。
 
千葉市子ども交流館は0歳~18歳までの方が利用できる施設(未就学児は保護者同伴)で、
年間約13万人の来館者があります。
 
「もしも・・・!」の時に備えて、常勤職員はもちろん、
受付、事務、すべての職員が講習に臨みました。

 

ビデオ学習のあとは、3つのブースに分かれて実技練習。
 
小児のマネキンを使って、
反応の確認 → 人を呼んで119番通報とAEDの依頼
→ 呼吸の確認 → 胸骨圧迫と人工呼吸 の練習です

 


 
胸骨圧迫のポイントは、
 
●強く
●早く
●絶え間なく
●胸がしっかりもどるまで圧迫を解除
 
胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を2セット練習しましたが、
救急隊が到着するまでの時間は全国平均約8分。
この間、その場に居合わせた人が胸骨圧迫と人工呼吸を
繰り返し行わなければなりません。
 
また、小児は呼吸が原因で心肺停止に陥ることが多いので、
人工呼吸が重要であるとのことでした。
 
 
講習の後半はAEDについて。

 

  

  
 
1番のブースではAEDを持ってきた人が「使い方がわかりません!」という設定。
 
と、いうことは1人で胸骨圧迫と人工呼吸をしてAEDの電源入れて、
パッドを貼って、必要ならばショックを実行して、
次の解析までまた胸骨圧迫と人工呼吸を繰り返して・・・!
これを救急隊が到着するまで・・・??
 
大変な労力と精神的不安が襲います。
 
1人で心肺蘇生とAEDの操作を体験したことで、
人を集めること、チームで連携することの重要性を感じました。

 

AEDはそもそも、誰にでも使えるように設計されているもの。
焦らないで、きちんと音声を聞いて指示に従えば怖いものではないので
落ち着いて行動しましょうとのことでした。
 
  ベビーのマネキンを使って
乳児の心肺蘇生と窒息の解除についても練習しました。         
 
講師の先生から
「乳児の心肺停止の時は、保護者がパニックに陥ってしまって、
自分の子どもの名前すら言えなかった。
早くお子さんの情報や状況を聞き出すために、保護者のケアが必要。」
という、貴重な体験談を聞かせていただきました。
 

 

3時間の講習を終え、受講者全員が
修了証をいただくことができました!

 

 

 

 
 
 
千葉市子ども交流館のAED

これは千葉市子ども交流館の
3階事務所に設置してあるAED。
もちろん小児用パッド付きです。
このAEDを使う必要のないことが1番ですが、
「もしも・・・!」の時に迅速に行動できるよう
これからも研修を重ねてまいります。

 

 
 
 
 
おまけ。
 
「餅がつかえた時はどうしたらよいですか?」
という質問があり、
「餅は救命士にとっても大変やっかいな異物。
 まず、つかえたらどうするか ということよりも、
 つかえないように予防することが大切。
 食べないのが1番であるが、どうしても食べるのであれば
 
 1.飲み込める大きさに切る。(特に子どもやお年寄り)
 2.食べる前にお茶や水などを飲む。
 3.黙って食べる。(食べながらしゃべらない)
 
そして家庭用の掃除機の使用は危険なので推奨しない。」
 
というアドバイスをいただきました。
 
「救命の連鎖」ひとつめの輪は「心停止の予防」です。
今日の講習では、「突然目の前で子どもが倒れたら」という場面から
始まりましたが、「何かが起きてから」 ではなく、
日常の生活から「起きないように予防すること」が必要なのだと感じました。

 
 
千葉市防災普及公社の指導員のみなさま、ご指導ありがとうございました!
 

 

 

カテゴリー: 投稿日:2014年06月04日 投稿者: